大型貨物船アジアシンフォニー(4,724t)撤去作業

東日本大震災から7カ月余り経過した2011年10月20日。
震災当時、岩手県釜石市の釜石港に停泊中だった、アジアシンフォニー(4,724t)は、大津波で流され、
釜石港の岸壁と堤防の一部に座礁したままになっていた。
そして、船首の一部が堤防を破壊し、市道に突き出した形で座礁して、通行の妨げになるなどしている為、
港を管理する岩手県が5月末、貨物船の所有者の代理人に対し、撤去命令を出していた。

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大型貨物船撤去に向けた作業は早朝から行われ、海上の超大型起重機船(洋翔(ようしょう) 4,000t吊)
から降ろした直径12センチのワイヤー32本を船体に溶接した吊り上げ金具に固定し、吊り上げ作業を始めた。

 

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滅多に目にすることのない作業を一目見ようと、多くの市民が見守る中、午前9時にゆっくりと全長約100メートル
の大型貨物船「アジアシンフォニー」が、超大型起重機船で吊り上げられ、午前9時30分頃、約7カ月ぶりに海に
下ろされた。
市民からは、「これが無くなってしまうのは、少し寂しくなり残念だけど、これでやっと復興に向けたスタートラインについ
た感じがする。」と言う声が聞けました。

 

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海上に移動後は、ダイバーが船底を調べて浸水しないかどうかを調査し、その後異常がなければ、数日中に
釜石港を離れ、修復作業のため広島県内の造船所に向かうと言う。

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