《20200708》熊本南部豪雨について

7月3日から降り続きた雨によって引き起こされた《熊本南部豪雨》ですが、熊本県を中心に大分、福岡、宮崎と徐々にその被災エリアは広がっています。
現地の状況を把握するためにKVOAD(NPO法人くまもと災害ボランティア団体ネットワーク)代表理事 の樋口さん、理事の村嶋さんに緊急でお話を伺いました。

 向かって左:村嶋理事 右:樋口代表理事

■ 現在の状況は?
熊本県内における現時点での状況は、被災各地において状況把握が最優先。災害ボラセンの立ち上げ準備が始まったところ。
いまだ現地には入れない孤立集落が多くある事から支援体制がまとまるまではもう少し時間がかかるのではないか。

■ボランティアについてはどうですか?
現時点ではコロナの影響もあり地域外からのボランティア受入は行わない方向。
中央共同募金会の《ボラサポ助成金》も被災地内の団体からの申請のみ受付となった。

当面は地域内での支援活動を見守って頂き、被災地からの応援要請を待って頂きたいと思う。

■物資支援等のニーズに関しては?
広域災害とはいえ局地分散型の災害なので、物資が不足している。という状況にはないようだ。
もちろん、今日不足しているところへ今日届く。という必要性も充分承知しているが、現地への交通手段が確保されていないなどの状況も踏まえると現時点では民間というよりも公的機関がその役割を担うタイミングであろう。

■避難所の運営については?
熊本地震の経験と、コロナ禍で災害が起きた時の想定と準備のおかげもあり、現時点では大きな混乱も無く運営が行われている。
もちろん、全てにおいて100点の運営ではないことも承知しているが、各避難所には市職員だけではなく県職員も分散配置されており、当面は地域内で運営を賄う。という方向性。

KVOAD自身も今回の豪雨災害を受けて各地の支援コーディネートの役割をスタートさせ、まずは熊本県との協定に基づいた状況把握を実施中とのこと。
今後は社会福祉協議会との連携で作業系の支援団体への重機等のコーディネーションや、長期化するであろう避難所への支援サポートなどを見据えているとのことでした。

最後に樋口代表からのメッセージとして
初動に必要な各種の対応はある程度準備が出来ている。心配なのは復旧・復興の長期化に伴う人員の疲労疲弊です。
被災現地からの《HELP》が出たときに対応できる準備をして頂けたら助かります。
とおっしゃっていました。

現地詳細はKVOADのWEBサイトでも確認出来ます。
https://www.kvoad.com/

 

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