
2025年7月9日から10月30日にかけて、アットマークリアスNPOサポートセンターでは第3期生プログラミング講座(全8回)を開催しました。地域の子どもたちに“デジタルでつくる体験”を届け、
自分で考え、形にする力を育てることを目的に実施しています。
■ 3期生は“初めての女子ペア”
今回参加してくれたのは、小学6年生の仲良し女子2人組。
これまで男子が中心だった講座では、初めての女子ペアとなりました。最初はパソコン操作に緊張する様子もありましたが、「やってみたい!」という気持ちが強く、2人で教え合いながら少しずつ慣れていく姿が印象的でした。

■ 講座で取り組んだ内容(全8回)
- 第1〜2回:基本操作に慣れるところから
キーボードやマウスの操作、視点切り替え、ブロックの置き方など、マインクラフトの基本を一つひとつ学んでいきました。最初は思うように動かせず戸惑いもありましたが、画面を見せ合いながら確認し合うことで、“自分で動かせる楽しさ”を少しずつつかんでいきました。
第3〜4回:協力して公園遊具づくりに挑戦
用意された設計図を見ながら、2人で役割分担して遊具づくりに挑戦しました。「ここは私がつくるね」「高さはこれで合ってる?」など、自然に相談しながら進める姿がとても頼もしく、丁寧に、確実に形にしていく様子が印象的でした。

第5〜7回:MakeCodeでのプログラミング体験
エージェントを命令して動かすプログラミングに挑戦。繰り返しや条件分岐、座標などの概念を学びながら、動かない理由を一緒に考え、何度もテストを繰り返しました。とにかく“苦手意識を持たせない”ように一つずつ丁寧に進めたことで、2人は自然と
「失敗しても大丈夫」
「もう一回やってみよう!」
と思えるようになり、理解を深めていきました。
慎重な2人らしく、3回分をじっくり使って取り組んだことが特徴的です。
■ 第8回:ジェットコースターづくり(卒業作品)
最終回は、毎回楽しみにしていたジェットコースター制作。3期生がつくったコースは、公園遊具の中を走り抜け、家の中を通り、森を抜け、最後は海へダイブするという、大冒険のようなワクワクコースになりました。制作前には、丁寧に相談しながら設計図を作成。
しかし、設計図どおりにうまくレールがつながらない場面もあり、そんな時は2人で
「もっと角度つけたらどう?」
「こっちにしたら楽しそう!」
とアイデアを出し合いながら試行錯誤し、課題を乗り越えていきました。完成したコースからは、“自分たちで考え、工夫して形にした”ことがしっかり伝わります。講座が終わった帰り道には、お母さんに「1時間があっという間で、とても楽しかった!」と話していたそうで、子どもたちにとって充実した時間になったことが伝わってきました。
■ 3期生の成長ポイント
- 相談して進める力が向上
毎回自然と声をかけ合い、協力しながら課題に取り組む姿が定着しました。 - 丁寧に確実に取り組む姿勢が育った
慎重な性格が良い形で生かされ、理解を一つずつ積み上げていきました。 - 失敗を恐れず挑戦する気持ちが身についた
うまくいかない理由を探し、何度も試す姿勢が最後まで続きました。![]()
■ おわりに
3期生の2人は、最初の緊張からは想像できないほど、毎回の講座を楽しみながら大きく成長しました。全8回をかけて丁寧に進めたことで、作品の完成度はもちろん、学ぶ姿勢の面でも確かな成長が見られました。
これからも地域の子どもたちが“できた!” の喜びを体験できる場所として、
プログラミング講座を続けてまいります。
本事業は赤い羽根 ポスト・コロナ社会に向けた福祉活動応援キャンペーン居場所を失った人への緊急活動応援助成金により実施しています。






