
2025年6月から9月4日にかけて、アットマークリアスNPOサポートセンターでは
第2期生プログラミング講座(全6回)を開催しました。
釜石の子どもたちに“デジタルでつくる体験”を届け、
自分で考えてつくり出す力を育てることを目的に実施しています。
■ 2期生は“仲良しラグビーキッズ”
今回参加してくれたのは、地域のラグビージュニアチームに所属する小学6年生の仲良し2人組。
普段はグラウンドで元気いっぱいに走り回っていますが、初めて触る教育版マインクラフトの前では少し緊張した表情も見えました。それでもすぐに「やってみたい!」という気持ちがあふれ、
前向きに取り組む姿は、日頃のチームワークそのまま。
2人の明るさが講座全体の雰囲気をぐっと盛り上げてくれました。

■ 講座で取り組んだ内容(全6回)
- 第1〜2回:基本操作を身につけるところから
最初は思うように動かせず苦労した場面もありましたが、慣れてくるとマインクラフトのワールドの中を自由に歩き回るようになり、“自分で動かせる”ことの楽しさを実感していきました。
- 第3回:協力しながら建築に挑戦
用意された設計図を見ながら、協力して公園の遊具づくりに挑戦しました。「ここ任せて!」「次どうする?」と自然に役割分担し、声をかけ合いながら進める姿はチームワークがそのままプログラミングにも活かされました。
- 第4〜5回:MakeCode(ブロック式)でプログラミング体験
エージェントに命令してミッションを達成するためのプログラミングづくりに挑戦しました。繰り返し、条件分岐、座標の考え方などの基礎を学びながら、思いどおりに動かない時には「どこが違う?」「ここ直してみようか」と何度もテストを重ねてミッションをクリアしていく姿が印象的でした。

■ 最終回:スライムジャンプのジェットコースター(卒業作品)
卒業制作として取り組んだのは、2人が楽しみにしていたジェットコースターづくり。今回のコースは空に向かってのぼり、スライムブロックでジャンプしながら下ってくるコースという、とてもダイナミックな内容になりました。着地点がずれたり、飛びすぎたり、勢いが足りなかったりと、
最初は失敗の連続でしたが、レールの角度やスライムの位置を細かく調整しながらテストを繰り返し、ついに“ぴったり着地して次のレールへつながる”コースが完成。
あきらめずに工夫し続けた、2期生らしさが光る作品となりました。

■ 2期生の成長ポイント
- 協力し合う力がさらにアップ
意見を出し合い、役割分担しながら進める姿は、回を重ねるたびに大きく成長しました。 - 考えて改善する姿勢が定着
うまくいかない理由を探し、直しながら試すプロセスを自然と繰り返すことで、論理的に考える力がしっかり育ちました。 - 挑戦する気持ちを持ち続けた
難しい場面でも「もう一回やってみよう!」とすぐに前へ進む姿勢が、作品づくりにも良い影響をもたらしました。

■ おわりに
2期生の2人は、毎回の講座を楽しみながら取り組み、全6回を通して大きく成長しました。卒業作品に込められた工夫やアイデアは、“自分たちで考え、つくり出す楽しさ”を全力で表現したもの。
完成したジェットコースターは、その努力の集大成です。私たちはこれからも、地域の子どもたちがデジタルに親しみ、“できた!” の喜びを体験できる場づくりを続けてまいります。
本事業は赤い羽根 ポスト・コロナ社会に向けた福祉活動応援キャンペーン居場所を失った人への緊急活動応援助成金により実施しています。





