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デジタルを活用した暮らしと防災のアイデア発掘ワークショップを開催しました!
10月2日、3日の2日間にわたり、釜石情報交流センターにて「デジタルを活用した暮らしと防災のアイデア発掘ワークショップ」を開催しました。このワークショップでは、地域の防災力や暮らしの向上を目指し、デジタル技術を活用したアイデアを自由に発想し共有する場となりました。国際外語大学校国際観光学科の学生や福祉事業所関係者を含むのべ10名ほどの参加者が集まり、釜石の未来について積極的に意見を交わしました。
ワークショップの流れとモウトレの体験
今回のワークショップは、「一般社団法人 妄想からアイデアを共創する協会」(https://mou-sou.org/)が提唱する「モウトレ(妄想アイデアワークショップ)」の手法を用いて行われました。モウトレは、既存の発想の枠を取り払い、自由で楽しいアイデア発散を行うための手法です。モウトレ講師でもある相内洋輔氏が進行を務め、柔軟でスムーズな進行で参加者の発想をサポートしました。
両日ともに、まずはモウトレの概要と進め方の説明が行われた後、自己紹介も兼ねたアイスブレイクで和やかな雰囲気になりました。次に、練習テーマとして「ペットボトルは何に使えるか?」を題材にして妄想を広げ、アイデアを発想する準備が整えられました。その後、本題のテーマ「デジタルの力で釜石の暮らしをより豊かに/より安全にするアイデア」に沿って、いくつものアイデアが次々と生まれました。
妄想アイデアトレーニング「モウトレ」の詳しい解説はこちらから https://mou-sou.org/moutore
10月2日、3日のワークショップで生まれたアイデアの数々
両日ともに、全3ラウンドにわたってアイデアを発散し、それぞれのアイデアからさらに新たな発想を生み出すという流れで進行しました。参加者は一斉にアイデアをシェアし、その中から共感できるものに投票を行いながら、下記のような創造的な提案が生まれました。
- 緊急時に避難情報を一斉に流すデジタルサイネージ
- 釜石市公式おさんぽアプリに、避難場所までのルート設定機能を追加
- かまりんGOアプリ(釜石のゆるキャラ・かまりん)を使ったゲームアプリ
- 街中に3Dデジタルサイネージを増設し、必要な情報を見やすく提供
- 気分に合わせた最適な居酒屋を提案するアプリ
- 高齢者が安心して使いたくなる見守られアプリ
- スーパーのチラシをデジタル化していつでも確認できるアルバムアプリ
- 病院の待ち時間が事前に分かるアプリ
- 路線バスの到着時間を知らせるアプリ
- 魚を撮るとレシピを20個くらい提案してくれるAI
- 食卓の写真を撮影すると塩分量を教えてくれるアプリ
- 若者が集まり楽しめるバラエティスペース
- 子供たちが考えたアイデアを実現できるアプリ
- 市民限定SNS
- どこにいてもつながるFree Wi-Fi
- 在宅ワークの拡大と設備の充実
これらの他にも、「こうだったら便利!」という妄想を膨らませたユニークなアイデアが続出し、最終的に両日合わせて全116アイデアが生まれました。
参加者からの声
参加者の多くは初めてモウトレを体験し、その特徴的な進行方法に最初は戸惑いも見られましたが、終了後には「たくさんのアイデアが楽しく出せて、今までにない手法での体験ができました」「楽しかったので、次回は別のテーマでも参加したい」といった前向きな感想が聞かれました。ワークショップを通じて、新しい発想が生まれるだけでなく、参加者同士の交流も深まり、充実した時間となりました。
まとめ
「デジタルを活用した暮らしと防災のアイデア発掘ワークショップ」は、釜石の未来を考えるうえで、市民にとって重要な機会となりました。今回生まれたアイデアが地域の防災力や暮らしの向上に役立つことを期待しています。今後もこうした取り組みを通じて、釜石の未来を市民の皆さんとともに考え続けていきます。
※本事業は2024年度年賀寄付金事業の助成を受け実施しています。