写真は新浜町・第2魚市場予定地付近から湾の反対側を撮ったものです。
正面に見えているのは《岩手県オイルターミナル株式会社》です。
県内(主に沿岸地域)のガソリン、灯油、LPガスなどの安定供給のために、岩手県・釜石市・
石油ガス元売各社・金融機関等が出資して設立されました。
その上に、3本の鉄塔が見えていますが、そこには《釜石漁業用海岸局》があります。
昭和4年に別の場所(只越町)で開設されたものが、昭和31年に現在の場所に移り、今も
漁業用船舶に気象、海況情報などを伝える役目しています。
以前は《NHK・紅白歌合戦》でもよく紹介されていた、遠洋に出ている漁船への年賀電報も
ここから送信されています。
新しいところでは、昨年(平成21年)4月5日の《北朝鮮ミサイル発射騒動》の時、太平洋上の遠洋で操業中の漁船への無線放送もここからなされていました。
釜石には、産業遺産や希少な景観が数多く残されていますが、日常の生活に埋もれてしまい
見落とされているものがたくさんありますね。
今後はそんな《地域の宝物》を少しずつ掘り下げていきたいと思います。