2020年9月9日 (水) 晴れ 31.3度 (10:45時点)
連日の30℃越えの日。
巡回の為、車での移動。
外出している住人さんは見かけない。
残暑の厳しい日差しと蒸し返る様な“暑さ”で体感温度は実際の気温をはるかに超える。
復興住宅の住人さんは、比較的高齢の方が多い。
また、ご夫婦で入居されていて、いわゆる老老介護世帯といわれる方も少なくない。
ましてや、今年の夏は尋常ではない暑さなのに加えて、新型コロナウイルスの感染予防にも気を遣わねばならず“心と体”のダメージは計り知れない。
当法人が担っている復興公営住宅での見守り見回り事業では、スタッフが巡回する折に感じた《気づき》を大切にしています。
住民の皆さんの個性もそれぞれで、巡回訪問の際、会話時間の短い住人さんや、お話し好きで連絡員との会話を楽しみに待っていて下さる住人さんなど本当に様々です。
ただ、何気ない会話の隙間や、何度も顔を合わせているからこそ感じられる微妙な変化などを逃さず、できる限り“心の声”(SOSも含めて)を敏感に感じ取ることが重要だと考えています。
以下に《気づき》の蓄積がどのように役立つのか。について、事例を紹介します。
※この事例は事業の紹介のための例示であり、実際の出来事を参考にしてはおりますが多分な脚色を加えております。個人を特定するモノではありませんのでご理解をお願いします。
これから訪問するお宅はいわゆる「老老介護」と言われる状況。
高齢のご夫婦2人世帯でご主人が以前に脳梗塞を患い病院でのリハビリ後、自宅で奥様が介護をなさっている。
今回も訪問前にタブレットで前回訪問時の気づきをチェック。
すると、奥様が「主人がわがままで世話をするのにつかれちゃった。。」と笑いながらお話しして下さった。との記載がある事を確認。
毎日の暑さもあるし、大丈夫かな、、気に掛けつつインターホンを押すと、奥様が顔を見せてくれた。
「前回お伺いしたときに疲れが溜まっているとおっしゃっていましたが大丈夫ですか」と声をかけお話をしていると、どうも顔色が悪く、ご本人の口からも「体調不良」と言う言葉が何度も出てくる。
体力的な疲れだけではなく、精神的にも疲れが溜まっているのかな。というふうに感じたので、「時間を見て一度病院で診察を受けてみてはどうですか。」とお話した。
後日訪問時に、病院で受診したこと。ただの疲れだと思っていたら膀胱炎の診断を受けた。
とのお話を伺った。
ポイント
訪問時、前回までの【巡回気づき】データを基に、その日の体調確認の声掛けをする。
日常の気づきを積みかさねることで、些細な状況の変化を察知する事ができる。
ただし、自分達で拙速な判断はしないことを鉄則としており、必要に応じて迅速に関係機関(行政・社協)に報告を行い、適切な判断を仰ぎます。
連絡員事業は、住民の皆さんと関係各機関とのつなぎ役として機能しており、重要な連携のハブとして成果を重要と考えています。