11月21日(金)、第14弾となる復興カフェ 【人が集まる・何かが生まれる居場所(空間)づくり】
を「みんなの家 かだって」にて開催しました。
今回は、コミュニティースペースを運営している市内のNPOや市民団体の方々を対象に、
周囲の身近な人や地域の上手な巻き込み方、居心地の良い空間作りを学び、各地の
コミュニティカフェの事例紹介を通して、これからのコミュニティスペースの在り方を考える会
となりました。
ゲストスピーカーには、港南台タウンカフェ代表及び、株式会社イータウン代表取締役の
斉藤 保(さいとう たもつ)さんにお越しいただきました。
まずは、斉藤さんが運営されているタウンカフェについての紹介ムービーが流されました。
港南台タウンカフェはカフェサロンや飲食販売、貸ギャラリーやレンタル棚を用いて作家さん
の手作り品を置いている小箱ショップ等が併設され、様々なイベントも行っています。
斉藤さんはタウンカフェを「地域の繋ぎ役」であるとお話され、特に印象的だったのは、
小箱ショップのオーナーさんの一言で始まり、今年で8回目となるキャンドルナイトin港南台
の事例です。
このイベントが始まるきっかけとなったのは、小箱ショップのオーナーさんの「私たちのまちでも
地域のイベントをやってみたい」という想いでした。その想いを他のオーナーさん達が受け止め
手探りで始まったイベントは、年々市民の方やボランティアさんが集まるようになり、今では
企業や多くの団体が関わる恒例イベントとなりました。
小箱ショップは単に手作り品のお店ということだけに留まらず、オーナーさん同士の顔がみえる
関係性を共に育んでいき交流を重ね、その幅を広げていくことで周りを巻き込んでいくという
機能も果たしています。
また、コミュニティースペースを運営するにあたり、地域や社会と関わる事業が中心となって
いても、それを全面に出しすぎずに市民感覚やビジネスの両立を柱とすることで、居心地の
良い空間や市民発意のイベントといった新しい価値を生み出す空間へとステップアップできる
ということをお話しされました。
ブレイクタイムには皆さんで、地元銘菓アンジェリックさんの、釜石の郷土菓子かまだんご味の
ラガークッキーと、鉄鉱石をイメージしたシュケットを食しながら、しばし歓談する場面も。
その後は、各地のコミュニティカフェの事例が紹介され、横浜市を始め、斉藤さんが支援で
携わった石巻市や福島県などの被災地のコミュニティカフェについて、その成り立ちや現在の
運営体制などをお話しされ、皆さん真剣に聞いていました。
最後に、それぞれ釜石市内でコミュニティースペースを運営されている参加者の皆さんから、
運営上の悩みや相談ごとを発表していただき、それに対して齊藤さんがアドバイスを行う中、
皆さん終始熱心にメモを取るなどして、これからの運営に活かそうと意気込んでいました。
ここ「みんなの家 かだって」を運営するにあたっても、非常に為になるお話しを聞く事ができました。
これから、ますます釜石市内のコミュニティスペースが人の温かさに溢れ、必要とされる心地良い
空間や居場所となるよう、共に活動していきましょう!