【第2回 つながろう女性のための復興カフェ】

10月16日(木)「みんなの家 かだって」にて【第2回 つながろう女性のための復興カフェ】
を開催しました。

今回のゲストスピーカーは、東北ろっけんパーク・仙台なびっくにて商店街の活性化をベースとした
復興支援事業に携わり、管理栄養士としても活躍されている齊藤由布子(さいとう ゆうこ)さんに
宮城県からお越しいただきました。

また、齊藤さんとお知り合いということで、同じく宮城県から女川町の被災者の自立支援として
果樹園及び果樹園カフェを運営している一般社団法人コミュニティスペースうみねこの
代表理事でいらっしゃる八木純子(やぎ じゅんこ)さんにも参加して頂きました。

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前回の復興カフェは、三陸沿岸地域のNPOや市民団体で働く現場の女性スタッフさんを
対象として、 主にNPOがどのような活動をする団体なのかや、その成り立ちを知らずに
働くことで抱える悩みや現場における困りごとを共感し合うことで、気持ちよく働くヒントを
参加者の皆さんと共に探っていきました。

今回、齊藤さんと八木さんには宮城県の復興支援に携わる中での活動のエピソードや、
各々の活動を通して感じた事や復興の現状についてなどをお話し頂き、前回に引き続き
三陸沿岸地域の女性スタッフの参加者さんと共に、宮城県と岩手県の状況を共有し合い、
和気あいあいとした雰囲気の中、同じ被災地で活動している参加者の方々にとっての
新たな気づきや学びのある会となりました^^

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齊藤さんは、震災後の状況を素早く正確な情報を得るにはSNSを上手に活用し、
その中で得たネットワークを元に顔の見えるお付き合いをすることが重要だと話されました。
会話を重ねていくことで繋がりをホンモノにし、新たな繋がりを作ることができる。
このことは震災に限らず、どんな時も必ず自分の助けとなります。

また震災後、管理栄養士として被災地住民の健康管理を支援するチームに携わり、
主に仮設住宅を廻りながら住民さんに栄養バランスの取れた食事を限りある食材を使って
提供するという活動の中で、特に温かい食事を取ると薬の効きが良くなり笑顔が増えたりと、
良い食事は体も心も元気にするのだと実感したそうです。

「一杯の温かいみそ汁を一日も早く多くの方へ届けたい」

この言葉がとても心に響きました。
また、食べることは生きること、食べ方はその人の人生そのものという言葉からも、
いかに食生活が大切かを改めて感じさせられました。

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続いて八木さんは、震災後に長年保育士として勤め培ってきた力を活かし、避難所の
乳幼児のこもりや仮設住宅での物資配給や炊き出しを積極的に行ってきました。
2011年7月には、地域のコミュニティ形成と生きがい作りの為、被災を受けた
主に高齢者の方たちとオリジナルの布草履を作り始め、自ら稼ぐことでやる気を引き出し、
今や全国各地で買い求められています。

ゆめハウスという拠点を構えて活動する中で、できないことはどんどん人に頼っていくことが
大事だと話されました。誰かに「助けて」と発信すれば、誰かが手を挙げてくれる。
そうして、自らもできることが増えていき、次は助けてくれた方々に恩返しをしていく。

その流れの中で、新しい仲間や協力者が出てきて、人やまちが賑やかになっていく。
八木さんのお話しを聞いていると、そんな光景が自然と目に浮かびます。

また、女性陣はよく集まりに参加するが、男性陣の参加率が低いという点は地域に限らず
抱えている課題で、八木さんは津波の塩害から奇跡的に実を出したイチジクなどを畑で
栽培するという仕事を男性陣に任せたところ、黙々と畑と向き合ってもらうことで、
男性陣の役割を見出しました。

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ここには書ききれないほどのたくさんの心のこもったお話しは、参加者の方たち一人一人へと
確かに伝わっていき、「みんなの家」いっぱいに広まっていくのを感じました。

会の途中には、スイーツを食べながら談笑する場面もあり、皆さん打ちとけたところで会は終わりました♩

今回、県の垣根を越えて共有したことや活動に対する想いを、今後様々な方面へ
生かして頂けたらと思います。
ゲストスピーカーのお二方、参加された皆さん、ありがとうございました!!

 

この事業は「赤い羽根災害ボランティア・NPO活動サポート基金」の助成を受けて実施しています。

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