7月12日(金)に只越町(ただごえちょう)の「みんなの家・かだって」にて
「復興カフェ 第4弾 ~これからの釜石のことについて考える~」が 行われました。
今回は神戸市長田区大正筋商店街振興組合理事長の「伊東 正和(いとう まさかず)さん」と
関西大学商学部潤教授の「三谷 真(みたにまこと)さん」をゲストスピーカーにお迎えし、
釜石の商業者の方々と一緒に商店街の復興について考えました。
この日は、仮設商店街やすでに自立再建の道を歩まれている商業者の方々、
約20名が参加されました。
「ホンマは、お茶屋のおっちゃんです。」
「私ねホンマはここに来ている暇はないねん。商売せなあきませんねん(笑)」
そう話される、伊東 正和(いとう まさかず)さんは、お茶の味萬(あじまん) 代表取締役であり、
大正筋商店街復興組合理事をされております。
また、阪神淡路大震災で全焼した大正筋商店街の再建に18年が経った今も尚、
奔走されていて、今回「長い復興の道のりや、苦労を知っているからこそ伝えたい今がある。」
との思いで来釜され、特に商業者の皆様に向け、体験談をお話し下さいました。
限られた時間の中で伊東さんは 、自分たちの本当の宝物は何なのか…を問い
・とことん止めない、あきらめない事。
・自分たちの街は自分たちで作る。
・種をまく事の大事さ。 将来、芽となり花となり、実となる種をまく事。
・時は今。いつやるの? 今でしょ?((笑))と、声を大きくして参加した商業者の皆さん
に訴えました。
青葉仮設商店街会長の片倉(かたくら)さんと介護事業をされている齊藤さんから
震災から2年4ヶ月、これまでの商業者さんの取り組みやこれからの取組みについて
お話がありました。
伊東さんは「同じ被災者として少しでもみなさんのお役に経てれば」と
参加された商業者の方々からの質問に神戸の事例を持って対応しておりましたが、
「これはあくまでも神戸の話で、答えではありません。答えは自分で決めるのです」と
暖かくも厳しい言葉で話されていたのが、印象的でした。
震災から2年4か月余り…
私達は歩いて行かねばなりません。人が敷いてくれた道の上を、文句を言いながら歩くのではなく
自分達で考えた道の上を、自分の足で踏みしめて歩くのです。
今回は商業論ではありましたが、私には全ての歩みに通じるお話しに聞こえました。