鈴子町(すずこちょう)にあるシープラザにて子ども絵画展が3月20日~24日まで開催されて
いたので足を運びました。
絵画や塗り絵を通じて東日本大震災の被災地の子どもたちの心のケアを行う
民間団体「東日本支援クレヨンネット」さんでは、本県沿岸部などの子ども達が描いた
約80展の作品を展示していました。
恐怖や悲しみ、明るい未来など震災で受けた心の傷と少しずつ立ちあがっていく心境の変化が
言葉を超えた作品として表現されている。
第1章は「奪われた日常」 大地が揺れているということを絵で表現していたり
津波の記憶を描いています。たくさんの絵が様々な形や色で表現されていました。
どの絵も笑っている顔はなく色も暗い色ばかりでした。
家を描いている子ども達も多く壊れた家や失ってしまった家、住めなくなってしまった家
など見ていて子ども達の声が聞えてくるような作品ばかりでした。
第2章では「絵にあふれる思い」 言葉を越えてどんなに言葉にしても伝わらなかったり
実感出来なかったりとあるがストレートな気持ちで描かれている絵は見ている人に対して
語りかけているようでした。
ぐちゃぐちゃと形になっていなく画用紙一面真っ黒の作品もありました。子ども達の深い心の
傷を表しているようでした。でもその反面力強いパワーも感じた作品でした。
第3章では再生への兆し 家族への思い。震災前は家族一緒に暮らしていた家族も
震災の影響で一緒に住めなくなった子ども達もたくさんいます。そんな中絵手紙を描いて
送ったりと絵を通じてコミュニケーションを取ったりしていますね。
第3章になると少しづつ赤い色や黄色、鮮やかな色が描かれるようになり見ている方も
気持ちが少し明るくなりました。
最後は自由にお絵かきコーナーがありました。たくさんの色で描いてあり表現の仕方も
楽しそうだったり笑っている顔が多く見られました。子ども達も震災という大きな衝撃を
受けたが子ども達なりに乗り越えようという気持ちが伝わってきた絵画展でした。
東日本支援「クレヨンネット」さん、関係者のみなさんこのような貴重な絵画展を開催
していただきありがとうございました。