連休前に天神町仮設の方々にボランティアで参加して頂いた家具作りから
いよいよ建物の建設が開始されました。
☆----- 伊東豊雄建築設計事務所の方のレポートです。 -----☆
現場レポート第4弾をお届けします。
5月11日から12日にかけて建方を行い、上棟いたしました。
11日は一日中雨という悪天候の中、鉄骨の職人さん5人と大工さん2人の計7人で、
一日で柱・梁まで一気に組上がりました。
以下建方の手順を写真と共にご覧ください。
①資材搬入
クレーンを使いながら資材を現場に運び込みます。
床梁一本の半分と柱一本を1セットとして工場で溶接接合された状態です。
②床梁+柱建て
柱と床梁をコンクリートの置き基礎の上に建てていきます。
後施工アンカーで固定をします。
③梁(木+スチールパイプ)の加工
話がさかのぼりますが、小屋組は張弦梁構造というものでつくっています。
これは、弓矢をイメージしていただければ良いのですが、弓で矢を引く際に弦の張力によって
ぴんと張られた状態と同じです。
木の大梁(=弓)の下に配置した鉄筋(=弦)に張力を導入し、スチールパイプの束材(=矢)
に圧縮力が働いて安定するという構造です。
木の梁とスチールパイプの束材をボルトで接合して組み立てます。
④梁掛
できあがった木+スチールパイプの梁を、クレーンを用いて柱の上に掛け渡します。
⑤梁掛
一番奥の梁から順々に掛け渡していきます。
この時、下弦材の鉄筋はすでに取り付けてある状態です。
⑥上棟!
現場の方も職人さん不足の状況下で、秋田から大工さんを呼んでくださったりと
苦心してくださっています。
皆さんのご協力の下、この「みんなの家」を完成までこぎつければ、
またしつこいですがボランティア作業などで一緒につくっていければと思います。
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震災以前、「まちかど交流館かだって」&@リアス事務所があった場所に
どんな「みんなの家」が建つのか、とても楽しみです。
ボランティア作業の際はみなさんよろしくお願いします。