岩手県釜石港に津波で岸壁に打ち上げられていた大型貨物船を広島県の港に曳航
する為、タグボートで曳航する作業が進められています。
10月20日に超大型起重機船で岸壁から海に降ろされた大型貨物船は、ダイバーに
よって船底に異常がないか調査作業と同時に曳航に向けた準備作業を進めていました。
そして、大型貨物船には、曳航するタグボートの後部と貨物船を繋ぎ止めるワイヤーや
直径20センチほどのロープが取り付けられ、また、貨物船の舵が動かないように固定する
作業が行われました。
11月1日午前9時過ぎに2隻のタグボートに静かに曳航され、釜石港の岸壁を離れま
した。
岸壁には、7か月余りも釜石港にあった大型貨物船が、ついに無くなるということで、
「やっと無くなるという半面、少し寂しくなるという。」、複雑な心境ですが、曳航作業を
見送ろうとする人々がいました。
タグボートに曳航されている大型貨物船は、天候などに問題が無く順調に曳航作業が
進めば、11月6日の夜には、広島県の港に到着する予定だということです。