今日、スタッフを避難所調査に送り出してから、某大手新聞社の取材を受けました。
悲壮感や現地での涙を誘うような取材はこれまで断ってきたのですが、今回は自分達が気にかけていて
これからやろうとしている事に興味を持ってくれている様でしたので、アピールのチャンスと思いお受けしました。
一通りの取材を終えてから少し世間話をしました。
彼女(記者さんは若い美人の女性でした。)の職場が京都だった事。
私の本業が菓子店で京都で修行をしていた事。
そんな共通点から、よけいな口を滑らしたようです。
彼女の目から涙がこぼれ落ちました。
何お話をしていた時かは忘れました。
でも、その涙は、同情でもなく、哀れみでもない、本当の涙に見えました。
見ず知らずの、普段の生活から遠く離れた場所で、まるで地獄のような光景を目にし、
そこで出会った方々の笑顔というギャップ。ここが自分の住む町だったらと置き換えたときの絶望感。
いろんな事が重なり合って自然に流れた涙だと思いました。
記者さん。もし、これを読んだらお願いしたい事があります。
その目で見た事。その耳で聞いた事を出来る限り多くの人に、出来るだけ長い期間。
伝え続けてください。
災害があったという事実が風化する事が一番怖いんです。
※京都戻ったら、教えたお店に是非行ってきてください。お店でおいしい和菓子が食べられます。旦那さんも良い人ですから。