11月11日(金)13:30からカリタス釜石多目的ホールにて
講師にふくおかNPOセンターの古賀 桃子さんをお迎えし第9回NPO勉強会
『共感をえるため~団体が伝えたいことを相手に伝える手法~』
を開催しました。講座には釜石市・宮古市・陸前高田市・宮城県気仙沼市
で活動するNPO 8団体12名の方が参加されました。
震災から5年8か月が経過し、地域で活動するNPO団体が抱える悩みの一つ
として、地域のみなさんに認知されていないのではないか?という事を耳
にします。震災から走り続けてきたみなさんは自団体や活動について
「活動の姿をみていただければ理解してもらっているはず」
と思っていました。ところが、そうではない、伝えることは必要なのだと
ここにきて気付いたのです。
そこでこの講座では、自分たちが伝えたい相手にどの様に伝えると
『共感』をえることが出来るのか、その手法を学びます。
みなさんはご存知でしたか。
相手に何かを伝えたい時、相手には自分の伝えたい事の7%しか印象に
残っていないということを。
私たちが一生懸命作成しているイベントや講座のチラシもその通り。
「覚えてくれない・読んでくれない・手に取ってくれない。」を前提に
作成することがポイントのようです。
今回もさまざまなワークを交えながら講座を行いました。
〇まず、相手に自分や団体を伝えるためには、自分や団体がどうのような
人柄や人格なのか、もう一度見つめてみる。
〇また、自団体は地域のみなさんからどう見られているか
繋がりや関わりのある団体のAさん、Bさんを想い浮かべ書き出してみる。
〇そもそも自団体の活動目的は何なのかを明確にしてみる。
〇自分たちの活動のスローガンを考えてみる。
普段、解っているはず?のことを個人で考え、チームで共有してみると
同じ団体で活動するスタッフ間でも関わり方によって違うキーワードが並
んだり、自団体が地域のみなさんと思っている以上に関わりが薄いことに
気づいたり、それぞれの弱いところが見えてきました。
「共感をえる」ためには、自団体のことをよく知り、うちの団体を「こん
な風に覚えてもらえたら!」という目線や「どう見られたいのか」を客観
的に見ることが必要だと思いました。また、チラシ作成についても、情報
を詰め込むだけでなく、「いかに余白をもたせるか」を考える。
情報の整理が出来ることで、相手にとって「見やすい・わかりやすい・手
に取ってくれる」チラシに近づくではないかと感じました。
この講座に参加したみなさんには、自団体で講座の内容を共有し、一つで
も実践していただきたいと思います。
この事業は「赤い羽根災害ボランティア・NPO活動サポート基金」の助成を受けて実施しています。