5月15日(木)~5月18日(日)、釜石駅に隣接している「シープラザ釜石」にて、
写真家・菊地和子さんの写真展「葉脈の街に明日を探して」が開催されました。
「縁もゆかりもなかった」とお話する菊池さんがなぜ、震災後の釜石を撮り続けているのか。
写真展への想いとともに伺ってみました。
写真:菊池和子さん
震災以前から、「遠野には日本であまり見る事が出来なくなった、古き良き原風景があった為」と
遠野にはお出でになっていたそうですが、2011年3月11日に東日本大震災の時、様々な事を考え
「メディアの報道に頼らず、いつか自分の目で確かめたい。」
との想いから、初めて釜石に入ったのは7月13日の事。
当時、釜石には宿泊施設が少なく、予約が取れない状況の中で、遠野に宿泊をしながら定期的に
釜石線で釜石を訪れ続けました。
その当時の活動について、どのような状況であったのかを聞いたところ
「釜石で知り合った方々にご協力をいただき、車で色々な場所に連れていっていただきました。
釜石の方がいてくれたので写真撮影や取材がとてもスムーズに行うことが出来、とても感謝しています。」
とお話されていました。
これからの活動について
「震災からある程度の時が経ち、これからは暫く大きな変化を写真にとらえていく事は難しいと
考えています。街が復興を成し遂げたと思えるまで8~10年はかかるかもしれないという話を聞いた
こともあります。今後は、街の写真よりも【地元の伝統芸能】をしっかりと記録に残していきたいと
考えています。それと、長い時間をかけて定点観測のように風景の変化の記録を撮影すること
も考えていきます。」
新しい写真集もリリースしたとおっしゃる菊池さん。
ご興味のある方は是非ご覧になってみてください。