1月13日(日)釜石市唐丹町片川地区(とうにちょうかたかわちく)の小正月行事がありました。
片川地区では、毎年小正月に郷土芸能、常龍山御神楽(じょうりゅうざんおかぐら)
と言う権現様の獅子頭を持ち、地区の家をお払いの意味で門打ちをします。
常龍山御神楽は江戸時代からあり約300年間踊られて来た歴史ある郷土芸能です。
踊りの種類は”見神楽(みかぐら)、地登り(じのぼり)、ねまりくり、立ちくり、やぐら”の
5つがあり、一軒につき1~2曲を踊ります。
初めに唐丹駅付近の高台にある家を回りました。
子供が前で踊り(子踊り)正面で三体の権現様が踊ります。横で太鼓を叩き、笛を吹きます。
いつもは子踊りも三人いましたが今回は小学6年生の男の子一人での子踊りでした。
とても静かな片川地区が笛、太鼓、掛け声で一気に賑やかになります。
ブログでは伝わらないのが悔しいですが、片川地区権現様のテンポが昔から大好きです(^o^)
震災前は約120軒を一軒一軒回っていたのですが震災後は家が半分程減り仮設住宅を
含め約60軒の角縁をします。
子供が居る家は権現様に頭をカチカチ噛んでもらうと頭が良くなるそうです。
私も小さい頃泣きながら噛んで貰いました。
一軒踊り終わると家主からお神酒(おみき)を頂くのですがこれも伝統の一つです!
お神酒やビール、お菓子等をどの家でも用意して権現様を迎え入れます。
毎年全て踊り終わる頃には皆さんすっかり酔っています(笑)
私は仕事があった為30分程の取材でしたが、皆さんと一緒に一軒一軒回って行くと
普段通らない所にちょっとした建物が建っていたり、津波の被害にあった所が綺麗な
更地になっていたりと唐丹町の復興が少し見えました。
約60軒の家を朝9時~14時までで踊り終えた様です。
しっかり厄払いをして頂いたので今年も去年以上に健康で居れればいいな~と思います。
今回参加した方々寒い中お疲れ様でした。ありがとうございました。