【株式会社浜千鳥】
※こちらは【杉玉】(酒林ともいいます)。仕込み時期に青々とした杉の葉で作られ
つくり酒屋の軒先に下げられます。
【杉玉】の色で新酒が出来たことを知らせる役割と「搾りを始めました」という意味があります。
今回お話を伺ったのは入社8年目の《奥村》さんです。
まるごとスタッフ: 奥村さんご出身は釜石ではないとお伺いしましたが。
奥村さん: はい。埼玉県です。
まるごとスタッフ: なぜ【浜千鳥】さんで酒造りをしようと思われたんですか?
奥村さん: 大学の就職活動当時、お酒を造りたいと思いまして、
お酒=南部杜氏という知識しかなかったので
とりあえず岩手に来てみました。
その時偶然【浜千鳥】さんのパフレットを見て釜石へ。
初めは工場見学のみで帰省しました。
後日【浜千鳥】を楽しむ会に参加し、
現社長のお母様と話す機会があり社長を紹介していただきました。
私の熱い思いをお伝えしたところ2週間のお酒造りの体験を
させて頂くことになりました。
その年は新卒の募集はなかったのですが、とてもラッキーでした。
まるごとスタッフ: ご縁があったのですね。でもなぜお酒造りだったんですか?
奥村さん: お酒が好きだったからですかね。(笑)
まるごとスタッフ: 奥村さんのお仕事の内容を教えて下さい。
奥村さん: 普段は電話の応対から仕込みの時期はお酒造りまで。
広く浅く何でもやっています。(笑)
まるごとスタッフ: 今は仕込みも終わって一段落したところですね。
奥村さん: そうですね。11月~3月までが仕込みの時期で
その時は花巻市石鳥谷町から杜氏さんたちが来て一緒に造ります。
※花巻市石鳥谷町(旧稗貫郡石鳥谷町)は南部杜氏の里として有名なところです。
実は私の叔父も杜氏としてお酒造りをしておりました。^^
まるごとスタッフ: 【浜千鳥】さんは全国にファンがいるんですよね。
奥村さん: そうなんです。とてもうれしいことです。全国からお問い合わせをいただいております。
まるごとスタッフ: 工場を見学させていただけますか?
奥村さん: それではご案内します。
ということで、工場見学しながら奥村さんに解説して頂きました。
この大きな釜で酒米を蒸すのだそうです。
こちらが精米です。一般のお酒と吟醸では精米歩合が違うようです。
(大きさは仁丹ほどです。)
仕込みの樽がぎっしり。今は空ですが最盛期には20日~吟醸酒で30日間かけて
次々と仕込まれていくそうです。
こちらは蔵で温度管理されている大吟醸です。入った途端にひんやりとして夏は快適ですね。
工場の一角に試験管を片手にした白衣の三人の方々が・・・。
只今研修中の新人の方々にお話を伺ってみました。
新人さん:岩切さん(写真向かって左)・出身:釜石市
大学卒業後、奥村さんと出会われ昨年の仕込みからバイトを経て入社。
:腹子さん(写真向かって右)・出身:大槌町
今年3月釜石商工を卒業後入社。
教育担当: 志田さん(写真中央)・出身:青森県 入社:4年目
まるごとスタッフ: これは何の研修されているんですか?
志田さん: お酒の4つの成分(アルコール度・日本酒・酸度・糖度)の分析をしています。
まるごとスタッフ: お酒造りと試験管のイメージが付かないですね。
志田さん: そうですね。アルコール度などは税金にもかかわってくるので・・・。
まるごとスタッフ: なるほど・・・。
皆さんに目標をお聞きしました。
志田さん: 良い酒母(しゅぼ)造って杜氏さんにバトンを渡すことですね。
岩切さん: 一人で仕事をこなせるようになる事です。
腹子さん: 出来るだけミスをしないようにする事です。
※酒母とは・・・蒸し米に麹(こうじ)を加えて発酵させたものです。
日本酒のもろみを作るもとになり、酛(もと)とも言うそうです。
今年の仕込みの時期には皆さんの目標が少しでも達成できるといいですね。
「おいしい!!」と言ってもらえる時が一番うれしいと笑顔で答えてくれた奥村さん。
今シーズンも美味しい【浜千鳥】待ってます。(笑)
奥村さんを始め取材にご協力頂いた志田さん・岩切さん・腹子さん
お忙しい中ありがとうございました。
浜千鳥さんでは年間を通して【浜千鳥】を楽しむ会やきき酒大会・レディースクリスマスパーティーなど
お楽しみ満載の行事を行っております。
《株式会社 浜千鳥》
岩手県釜石市小川町3丁目8番7号
TEL 0193-23-5613
FAX 0193-23-0510
年間行事やネットでの販売について詳しくは
浜千鳥さんのホームページをご覧下さい。