足りない活字のためのことば「朗読会」

5月24日(土)に「みんなの家  かだって」にて、【足りない活字のためのことば展】
特別企画第2弾 朗読会が行われました。
会場には約50人の方々が集まり、開始前から熱気に包まれていました!!

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この企画は、【足りない活字のためのことば展】の展示作品を紡いだ作家さんの自作朗読
会です^^今回は3名の方に出演していただきました☆

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まずは、今回の展示企画の活字ユニット KAMAISHI LETTERPRESSの
坂井 聖美(さかい きよみ)さんと、馬喰町(ばくろちょう)ART+EAT代表の
武眞 理子(たけ まりこ)さんから、活字との出会いや開催までの経緯について、
活字提供者の藤澤印刷所(現フジサワ)の藤澤敏(ふじさわ さとし)さんや、活版印刷機を
使って全ての作品を手掛けた銅版画家の溝上 幾久子(みぞかみ いくこ)さんを交えつつ
説明がなされました。

そしてついに、3名の作家さんによる朗読のはじまりです♩

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始めは、乙益 由美子(おとます ゆみこ)さんです。
柔らかい口調で展示企画に対する思いをお話しし、いざ朗読に入ると銀河鉄道の夜
の主人公になったかのように力強く読まれていて、すぐにその世界に引き込まれました。

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続いて、ドリアン助川(すけがわ)さんです。
展示作品「あめふらし」が浄土ヶ浜の思い出を元に紡いだ詩であることや、釜石を訪れて
心が大きく動いたというお話が印象的でした。朗読は伸びやかな声と心地よい強弱によって、
物語の躍動感がより伝わってきました。

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最後は、ぱくきょんみさんです。
静かな語り口かつ、奥底から湧き出す強さが感じられる朗読で、特に済州島の詩は
日本を抜け出して異文化の世界に飛び込んだかのようでした。

それぞれの方が作品の解説や創作に対する想い、釜石に来てみての感想をお話しされ、
参加者の皆さんはその一言一言に耳を傾けていました。

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3名による朗読の後には、展示企画にご協力いただいた方々が今回来られなかった
作家さんの作品を代読しました。

皆さん、朗読ははじめてという方がほとんどでしたが、そうとは思えないほどに作品の奥深さが
伝わってきました。 また、それぞれ展示企画に携わって感じたことをお話しする中で、本当に
多くの方々の力が結集して今回の素敵な展示イベントが形になったのだなあと感じました。

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代読のラストを飾ったのは、藤澤 敏さんです。
作品に触れた時から気に入っているという谷川 俊太郎さんの「たりる」を朗読しました。
活字が生んだ人とのつながりや、今回の企画の中で1番活字が喜んでいることをお話しされ、
【足りない活字のためのことば展】という展示イベントですが、沢山の「たりる」を実感した
という言葉を皆さん感慨深そうに聴いていました。

こうして、朗読会はたくさんの拍手と共に幕を閉じました。
会を盛り上げてくださった関係者をはじめ参加された全ての方々、本当にありがとうございました!!

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なお、展示は6月1日(日)10:00~18:00まで[最終日は16時まで] 「みんなの家  かだって」にて開催しています。

まだ作品を観ていないという方、活字を使ってオリジナルカード作りも体験できますので、
ご興味のある方は是非お越しください♬

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